• 海外美術留学準備コース

イギリスの学生さんに聞きました!

最終更新: 2019年6月2日



ご無沙汰してます、鳥海です。


唐突に本題に入りますが、上のスケッチは坂口くんという今イギリスでアニメーションを勉強中の学生さんの作品。彼は留学コース出身で現在はイギリスで有数のアニメーション学科のあるボーンマス芸術大学(Arts University Bournemouth)に在学中。アメリカとイギリスでは美大の教え方も全然違うようです。ということで今回はイギリスでのアニメーション学科の事情について教えてもらいました!



ー 改めて現在の大学名、学科と、大学に入るまでの経緯を聞かせてください。


ボーンマス芸大BAアニメーションプロダクション学科の一年生です。

もともとアメリカのアニメーション大学にあこがれてたんですが、ただアメリカの大学の学費は高額で、他に方法はないかと探していた時に、留学コースの先生にイギリスの留学フェアを紹介されて、ちょうどその日やっていたので、急いでポートフォリオを持って駆け付けたんです。なんですけど着いたのが遅くてもうほとんどのブースが終わりかけてたんですが、一校だけ僕に説明会を開いてくれた大学があって、それがボーンマス大学でした。 だからもう家族で、これは運命だよって(笑)

そこで仲良くなった先生を通じて、夏にはサマーコースに行ったり。


ー 選んだコースはよかった?


入った数か月間は、他にすればよかったかなとも悩みもあったんですが、今となっては自分の身に合ったコースだなと思ってます。


ー 中高では留学の準備は?


中学の時は日本の大学に行くと思ってたので、部活だけで。。。中三の時にピクサーに入ってみたいと思って、そのためには英語力をと、高校は英語に特化した高校を選びました。 初めはアメリカの大学は調べたんですが、ちょっと学費の問題で難しい事がわかり、でも他の海外大学に切り替えられるように英語の勉強は続けていました。それでイギリスの大学を目指すと決めてからはTOEFLからIELTSに切り替えました。


ー 受験はどんな感じでした?


ポートフォリオを準備して、初めていったあのイギリス留学フェアから一年後、2度目のフェアでボーンマス大学のブースでポートフォリオを見せて、面接もその場で受けて、合格をいただきました


ー 坂口君は受験の年の夏にボーンマスのサマーコースに参加して学校の様子を見てきたそうです。

ー ちなみに大学に受かってから(イギリスの大学は合否が秋~冬にすでに分かることが多いです)入学までの期間は何をしてました?


英検一級の勉強してました。(!!!!!)

あとはスケッチとか。 周りの友達がまだ受験モードだったので、僕も勉強しようと思って。


ー 大学の様子はどうですか?


田舎町の大学なので、結構雰囲気は落ち着いています。 規模も小さめなので、生徒と先生の距離も短くて。他の学科のクラスにも最近参加させてもらってます。グラフィックデザインとかデッサンの勉強とかしてます。


ー 校風は?手書きが多め?それとももっとデジタル重視?


先生によってだいぶ違うんですけど、割とトラディショナルじゃないかなと。手書きの授業とかすごい多くて。一年生とかはアニメーションの授業は全部手書きです。


ー 交通の利便性は?


ロンドンから2時間弱ぐらい。 春休みに行こうと思ってたんですが、ちょうど先週ぐらいにテロがあって…。


ー 寮とかどんな感じですか?


大学の見た目 校舎は割と新しくて、青い建物があって、あれがライフドローイングの…しょっちゅう工事やってるんですよ。新しく立て直しみたいなのしてて。 でもあの建物では、床が汚れるから木炭使っちゃダメって言われてるんです(笑)


ー 海外からの学生は多い?


留学生は 一学年80人で、三年制。 留学生は一学年の中で15人くらいです。 イギリス人がやっぱり多いですね、なのでみんな英語普通にペラペラで。 アジア人は5人くらいで、あとはヨーロッパ系です。 僕ともうひとり日本人の人がいます。


一番楽しい授業はどれですか?


典型的なんですけど、ライフドローイングです。有名な先生がいて、 勤務時間内先生って呼ばれているんですが、5時過ぎるともう作品を見てもらえなくなるんです(笑)5時を過ぎるとまだ居るのに「勤務時間外だから」って見てもらえないんです…(笑)なので授業内で自分の存在をアピールする必要があって。 なのでライフドローイングの授業中は他の生徒と競い合うみたいな試合になってます。 最後どばたでやるようにイーゼルを真ん中に向けて講評をもらうスタイルです。 その先生が好んでいるのは木炭で、最初は1分とか。ただ基礎が皆まだ成り立ってないので、40分かけて骨格をしっかり勉強するような感じです。 モデルさんは老若男女ですね、おじいちゃんとかおばあちゃんとか・・・ただコスチュームみたいなのは全然ないですね、一年生はまずアナトミーとプロポーションを固める、というかんじで。 その先生には毎回「お前は目がおかしいな」って言われ続けて、ナニクソって・・・


ーイギリス英語だよね、難しそう…


そうなんですよ、その人はアイルランド出身なので、訛りが強いし早くて、悪いこと言われてるのは分かるんですけど…(笑) でも先輩たちも「私たちも苦労したよ~」って言ってるので。


ーまあどの大学にもそういう通過儀礼的な教授はいるよね(笑)

ー大学以外で、街の様子はどうですか?


観光地なので、外国人はよく見かけますね。 街自体は小さいので、街の中心まで寮から10分。歩いていると隣の街に行っちゃうような。 でも緑が多くて、建造物が伝統的なので、毎日感動してる感じです。 


一番売りの観光名所は?


、ですかね。眺めはいいんですけど、天気が何しろ悪いんですよ。


ー行きつけのお店とか?


実をいうとボーンマスじゃないんですよね、よくオックスフォードに行ってます。 ボーンマスは色んな街に行きやすい街で。ロンドン方面(北)にバスで1時間弱くらいでオックスフォードに行けます。本屋とかもあってすごい良いです。 ちなみにボーンマスには有名な美術館があって、貴族の生活が残ってる、日本の江戸屋敷みたいな(笑)


ーごはんはどうしてます?


ほとんど自炊ですね。外食したいんですけど、高いので…。友達とピザ買って食べるくらいで。栄養失調ぎみです…(笑) 近くのスーパーに白米売ってたり、あとオイルサーディンって美味しい魚の缶詰もあったり。あと日本より安く買える野菜もあって、ニンジンとかジャガイモとか。日本だと70円くらいするのに、こっちだと同じ値段でどっさり入ってるんですよ!


ー 主婦力も鍛わってきてるね(笑)

ー 最近ハマってることはありますか?


一番ハマってるのは、インスタに行った場所とスケッチを載せることです(笑) 息抜きにはアニメ見たり福山雅治のラジオを聴いたり。。。


ーアニメ何見てるの?


最近はスポ根にはまってて。はじめの一歩とかボクシングアニメとか見て、ライフドローイングに備えてます。


ーああ、筋肉の描き方とかね、うん。


…いや、その先生と戦う、みたいなつもりで精神的に準備してます(笑)


ースポ根だ(笑)

ー好きなアニメーション映画を教えてください。


ピクサー映画とかもともと好きだったんですが、最近は”君の名は”がホントに好きで・・・ 日本に入るときの往復の便でも観て2回とも泣いて(笑)


ーものすごいヒットだよね、具体的に今までのアニメ映画とどこが違ったんだろうね?


ディズニーとかみたいに音楽に合わせてタイミングとかも完璧に図って、ストーリー展開持ってってるのが売れた秘訣だったんじゃないかなと。


ーちなみにボーンマスで”君の名は”知ってる人いる?


実は皆見てて。イタリア人の子とかも「日本の恋愛すごい!」って(笑)


ー好きな実写映画を教えてください。


いっぱいあるんですが ”ショーンシャンクの空に” が好きです。 主人公がコツコツ型で、ああ僕も留学先でこんな風にしようって。 ライティングとかも凄い良くて。


ー世界のベスト映画5くらいに入ってたよね


そうですね、僕もそれで知って。 最後のシーンで、主人公が帰ってくるときに、主人公が右から左に移動するんですが、ああちゃんと法則おさえてるって思って。


ーそこ?(笑)


はい(笑)

映画はいっぱい見てるんですが、なんか勉強感覚で観ていて、けれどその中でもこの映画は好きだなと。

あとは図書館で最近借りた映画で、"君に読む物語"っていうのを。恋愛映画なんですが。 ちょー感動しました。最近けっこう涙腺がもろくて…お年寄りみたいなんですが…。


ーああ、ライアン・ゴスリンが出てるんだね。 そういえば、ララランド知ってる?


あ、知ってます、セッションの監督さんですよね。


ー 恋愛好きの坂口君にはきっと響くと思う(笑)


いやそんなことは…汗、あ、でも僕セッションもめっちゃ好きですね、鬼教師感が。それにライティングとか、スローモーションになったりするところがスポ根好きにはたまらなくて…


ーではまとめに、今現在はどんな分野を目指していますか?


今はコンセプトアート、ビジュアルデベロップメントを目指しています。ただ今目下の目標はそのライフドローイングの先生を見返す、ことですかね(笑)その延長線上に見えてくるかなと。その先生はダブルネガティブっていうスタジオでハリーポッターとか007とかのコンセプトアートやってた方で。 ただ僕CGが苦手なんです。マヤが下手くそで・・・(笑)


ーこのあいだはハリウッドに行きたいのか、イギリスが自分に合っているかって悩んでたみたいだけど…


この先生もハリウッドで仕事もらったりしてて、なので自分に一番近いところでまずは目標を見つけられたかなと。

あと最近Schoolismのネーサン・ホークスって元ドリームワークスの人のコンセプトアートの授業も取り始めました。

二年目はそろそろポートフォリオとかも準備しないといけなくて、大変ですが頑張ります。


ーイギリスは大学が3年制なので、就職の準備も早くから視野に入れなければいけないんですね…かくいう私はいよいよ来年もう卒業という…

いやあ、坂口くんの話を聞いていると初心に帰らねばと痛感しますね。 

現地のお話を色々聞かせてくれてありがとうございました!

ちなみに坂口君のInstagramのリンクはこちら!

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