合格実績
当コースの講師は、美術留学を本気で考える皆さんの強力なサポーターです。
生徒が本気で目指したい!と願う学校への受験を国を問わず応援してきた結果、
2002年より 19カ国 / 100校以上の合格実績を残してきました。
講師がレールを敷くような方法ではなく、あなたのやりたい!を応援します。
合格校リスト
イギリス
キャンバーウェルカレッジオブアーツ Camberwell College of Arts
セントラル・セイント・マーティンズ Central Saint Martins College of Art and Design
チェルシー・カレッジ・オブ・アートアンドデザイン Chelsea College of Art and Design
ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション London College of Fashion
ロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーション London College of Communication
ウィンブルドン・カレッジ・オブ・アート Wimbledon College of Art
アメリカ
-
ケンドール美術大学 Kendall College of Art and Design of Ferris University
-
カレッジ・フォー・クリエイティブ・スタディズ・デトロイト College for Creative Studies Detroit
カナダ
ベルギー
オランダ
フィンランド
スウェーデン
ノルウェー
チェコスロバキア
ポーランド
-
ポズナン芸術大学 University of the Arts Poznan
フランス
イタリア
ジャマイカ
台湾
韓国
中国
オーストラリア
オーストリア
ドイツ
合格体験記
「小手先ではない実力をつけること」
M.Y さん イギリス ロンドン芸術大学(UAL) Graduate Diploma Interior Design
他合格校:キングストン大学 Kingston School of Art, Interior Design BA (Hons) 、ボンマス芸術大学 Art University Bournemouth, BA (Hons) Interior Architecture and Design
文系の大学を卒業後、社会人生活7年目の際に海外美大への留学を決意し、5月から土日クラスと土曜の人物クロッキー会に参加していました。クラスには様々な年齢・バックグラウンド・専攻の異なる生徒がいます。一見異なる専攻の人と一緒に授業を受けるのは効率的ではない気がする方もいるかもしれませんが、同じ課題でも全く別のアプローチで作品が作られる点が面白く、自身の制作の刺激にもなりました。先生方は、私達の作品を否定したり意見を押し付けるのではなく、「何を作りたいか、なぜ興味を持ったか」等丁寧に聞いてくれた上で的確なアドバイスをして下さり、アートがより一層好きになりましたし、もっと良い作品を作れるようになりたいと毎週ワクワクしながら通っていました。
11月には無事出願でき、受験した大学からは全て合格を頂くことが出来ました。イギリスは特にプロセスを重視するのですが、面接時にはどの学校からもリサーチや制作プロセスを褒めて頂き自信にもなりました。これらは日曜の共通課題で教えて頂いたことで、制作時の思考のプロセスや、手の動かし方、アイデアが浮かばないときに何をするか、色や形のバランスの考え方等、どの専攻にも必要となる基礎、且つ非常に重要な点を多く学ぶことが出来たと思います。また、クラスメイトと励まし合ったり、有益な情報を交換できること、OBOGのポートフォリオを参考にしたり、夏には直接話を伺える機会もあったことで、モチベーションの維持や不安を解消することが出来ました。卒業後もこのコネクションがあるのは本当に心強いです。
留学コースでの学びは非常に多く、この基礎力がなければ留学後一層苦労したと思います。大学に受かることがゴールではなく、入学後自分自身が何をしていきたいのか、そのために何が必要なのか、「ポートフォリオを作成する」以上のことをここで学ぶことが出来ました。
1年前には想像もできなかった”今”を導いて下さった創形の先生方には、心から感謝しています。本当にありがとうございました。イギリスでも頑張ります!
「作り始める一歩」
H.C さん アメリカ CalArts (California Institute of the Arts) Merit Scholarships、Access Grants取得
他合格校:カナダ Sheridan College 、フランス Gobelins School
以前から漠然と海外の美大に行きたいと思っていた私にとって、先輩に紹介されて高校2年生の時に創形に通い始めたのは大きな転機でした。
自由な思考と制作、そしてそれを裏付けるリサーチの深さと構想の確実さ。様々な作風や背景を持つ他の生徒にかこまれ、毎週課題に取り組む環境は「ものを作る」のに必要な事を私の中にしっかり定着させてくれました。 また授業に留まらず、多くの先輩のポートフォリオや作品を自由に見ることが出来る恵まれた環境のおかげで、高三になる頃には自分が何をしたいのか、何を作りたいのかがはっきりわかってきました。
ポートフォリオ準備のため取り出し授業に移ってからは、同じ専攻を志す仲間が多くいたこともあり、本当に楽しく充実した時間を過ごすことができました。
受験を通して、自分ととことん向き合うことを求められるのは、とても辛くもありますが、それ以上に多くを得られるまたとない経験です。それを乗り越えられたのはひとえに創形の先生方やOB、生徒の仲間が側にいてくれたからです。二年近くもの間、本当にありがとうござ いました。
「海外へ留学する前の重要なステップ」
S.Y さん イギリス ロンドン大学 Goldsmiths
他合格校:ロンドン芸術大学 Camberwell college of Design
海外留学を決意したのは、社会人として働いているなか、とある海外アーティストに強い影響を受け、自分も表現者になりたいという思いが芽生え始めたときでした。入学当初は、漠然と何かを作りたいと思いつつも、実際に何をしたら良いのかわからず、美術経験ゼロでのスタートでした。
はじめは、基礎的なドローイングや色彩を学びながら、ペインティング、スカルプチャーなどジャンルの異なる課題を与えられ、様々な表現方法を自らの手で見つけにいく楽しさがありました。また、海外のポートフォリオでは明確なコンセプト作りが大事であるのに対し、自らの考えを人に伝わるように変換していく作業が苦手だった私にとって、その都度、先生と相談していくことで克服していき、それが大学の面接の際にも大変役に立ちました。
授業以外にも留学経験者や海外美大の先生とのセッションが開かれ、日本との文化や授業面でのギャップを知ることができます。渡航する前にメンタル的な準備においても良い機会となりました。
このコースで学ぶことは、海外留学への準備だけでなく、アーティストとしてスタートラインに立つ、重要なステップだと思います。そのステップを、モチベーション高く、制作し続けることは簡単ではありません。1年間を通して、海外経験の豊富な先生方とともにポートフォリオ作りに専念できる、とても貴重な場でした。
「キャリアをポジティブに拡げていく」
Y. A さん イギリス Royal College of Art (RCA) Graduate Diploma
他合格校:キングストン大学 Kingston School of Art, Graduate Diploma
今後のキャリアをポジティブに拡げていくために、海外美術大学でデザイン領域を学ぶことを志した自分は、創形美術学校の海外美術留学準備コース(留学コース)に入学後、平日は社会人として働きつつ、土日は学校で過ごす生活を約10ヶ月ほど過ごしました。
私大文系卒で美大バックグランドは無く、どちらかというと体育会寄りのライフスタイルを続けてきた私のデザイン/美術スキルは皆無で、入学当初は不安が9割を上回る状況だったのが正直なところ。
ただ、講師の皆様はそんな自分にも一から向き合ってくださり、最終的に第一志望校/コースに合格するまでしっかりとサポートをしてくれました。
スタート時のスキルレベルは忖度なしに最低レベルであった自分でも合格まで引き上げてくれた講師陣なので、この体験記を読んで悩んでいる方でも、やる気さえあれば志望校合格を実現できると素直に思っています。
留学コースに通って良かったと思っているポイントは大きく2つ。
1つ目は、「取り組む課題/授業内容の幅広さ」です。
美大バックグラウンドが無い自分にとって、デッサン、ドローイング、カラー、立体など、毎週異なる領域の課題に取り組む機会は基礎力をつけるにあたって、かなり勉強になりました。人によっては、この毎週の課題に取り組み作品を制作することが、そのままポートフォリオ制作に繋がるので、かなりありがたい機会だなと感じています。
2つ目は、「他の生徒たちの作品に触れる機会」です。
毎週の授業の最後には全生徒の作品の講評の時間があるのですが、多様な領域の課題に向き合い、自分なりの答え(アウトプット)を出した後で、他の生徒がどういう思考を経て、どういう答えを出したのかを知れるこの時間は、自分の引き出しを増やすための大事な時間だったと感じています。自分からは産めない発想に出会い、嫉妬しながらも吸収できるこの時間は、参加する全員にとって有意義な時間になると感じています。
この他にも、もちろん志望校の受験に向けたポートフォリオ制作サポートなどもしてくださいますし、通って良かったと思っているポイントはたくさんありました。
ただ単に志望校に合格するための準備コースとしてだけでなく、その後の自分の成長に向けても学びの多い機会がたくさんあるので、それぞれが描く理想の道を実現するために、うまく活用することを卒業生としてリコメンドします。
「後悔しない選択」
N.M さん ノルウェー ベルゲン大学 The University of Bergen
中学校以来全く鉛筆や絵の具に触れてこなかった僕がデザインを学ぶことを決めたのは、大学3年生で就活を始めた頃でした。就活中、自分の興味がそのとき見ていた職業とはまったく違う、デザインであることに気づいてしまったのです。
そして、卒業後は海外大学でデザインを学びたいと決めた僕は、海外美術留学という未知の試験をパスするのに必要な技術・経験・情報を求めて創形の海外留学コースに通い始めました。それがちょうど課題提出の1年前です。
しかし、自分が選んだ国は未だ創形からも卒業生がいなかったノルウェー。もちろん一筋縄にはいかない道でした。試行錯誤する日々でしたが、難解な課題にも創形の先生方が様々な視点からアドバイスをして下さったおかげで、気づけば無事乗り越えることができました。
創形の良いところは、講師のバックグラウンドや生徒の志望校が多様な点、授業がフレキシブルで自分の目的に合わせて活用しやすい点だと思います。すべてを一人でやろうとせずに創形のサポートを受けながら準備を進めたことで、より確実に夢に近づけたのだなと自分の選択と先生方に感謝しています。
「説得力のある作品とは何か」
T.N さん オーストリア ウィーン美術アカデミー Akademie der bildenden Künste Wien
他合格校:ドイツ ハンブルグ美術大学 Hochschule für bildende Künste Hamburg
ぼくは都立総合芸術高校に通っていて、周囲が皆芸大を目指すという環境だったので、自ずとぼくも東京藝術大学の油画専攻の受験を考えていました。しかし、2019年のあいちトリエンナーレの「表現の不自由展」騒動で、日本におけるアートの受容のされ方や、表現そのもののあり方、芸大を中心とする美術業界のねじれに違和感をより一層強く感じるようになり、嫌でも日本を出なければならないと考えるようになりました。
コロナの影響で、高校卒業後すぐに現地に行くことは叶わず、日本からオンライン受験という形で受験準備を進めました。
いちばん大変だったのは、なんといっても情報収集でした。連日いろんな大学のHPを見てはDeepL翻訳にかけ…。ドイツ語圏美大での経験が豊富な創形、海外美術留学準備コースの先生方から、美大受験に係る情報やその探し方などを教わることができたのは本当に助かりました。また、日本にいながらドイツ語学習のモチベーションを保つこともたいへん難しかったです。
受験がおわった今、感じることは、説得力のある作品とは何かということです。たとえば、○○という意図で作品を作ろう!と反復して数多の作品を制作していくと、手が慣れてきて作品のクオリティが上がります。これをよく言えば説得力、悪く言えば新鮮さが欠けていく、と言えるのではないかと思います。そしてこの苦境は美大受験のみならず、作家として作品を作っていく時にもぶつかる壁でしょう。
日本の美大受験では、「受かる画」を描かなければならないのに対し、ドイツ語圏美大の受験は、普段の自分の作品制作を大学に評価してもらうという形式なので、これからの人生で求められることをそのまま受験にぶつけることができます。ですから、落ちるにせよ受かるにせよ、歪んでいない素直な評価を受験で下してくれるのは、素晴らしいなと感じています。
創形の先生方には1年ほどたいへんお世話になりました。本当にありがとうございました。
「好きなものを作る感覚」
A.Yさん アメリカ CalArts (California Institute of the Arts)
一年前は、私にとってカルアーツ合格などとても遠い存在であるように感じていて、現役合格など夢のまた夢だと思っていました。
その夢を現実にすることができたのは、やはり、美大受験留学コースの先生方が受験に向けて何を頑張ればいいのか、どのようなスキルを身につければいいのか、というのを鮮明に示してくれたからだと思います。
このコースを受講する前は、カルアーツでアニメーションを学びたいというゴールはあったものの、日本ではあまり受験生や在学生がいないこともあり、何から始めれば全く分からない状態でした。
しかし、コースに通い始めた後は、過去の合格者のポートフォリオや作品を見ることができ、先生からフィギュアドローイングや作品制作の指導を受け、合格への道を一歩ずつ進めました。
また、受験対策だけではなく、様々な専攻の課題をすることにより、アートやデザインの理解を深めることができました。その経験から、多種多様な表現方法があることを改めて知り、ポートフォリオの作品制作にも豊かな表現を含めることができました。
カルアーツに限らずどの大学の受験でも、ポートフォリオ制作で最も大切なことは、受験のためという認識ではなく、好きなものを作る感覚で作品を作ることだと思います。ポートフォリオ制作で学んだことは、一生、今後の作品制作で活かせると思います。
「留学コースがどのように役だったか 」
N.S さん スウェーデン Linnaeus University
他合格校: University of the Arts London, Camberwell College of Design
高校生の時に2年間、選択美術で少しデッサンを習ったことがあるくらいでした。
子供の頃から絵を描くことが好きでしたが、芸術に理解のある環境ではなく、美術をもっと勉強したいと気がついたのは専門学校を卒業する頃でした。私は専門学校で英語と経済を学びましたが、もちろんポートフォリオなどどう作ればいいのか全く想像できず、創形のオンラインクラスに入校しました。 九州の田舎では、東京のように現代美術を見たり学んだりできる場所はほぼないに等しいです
私が創形のオンラインクラスで得たものは 現代美術の基本的な技法から、現代美術的な考え方や作品に対する色々なアプローチの方法だと思います。
自分はイギリスで3Dデザインのコースに進んだのですが、ポートフォリオ制作で得た知識や考え方は、実際にイギリスの学校に入学してから2週間3週間というペースで次々と降りかかってくるショートプロジェクトに自分のアイデアや考えをどういう風に写真や絵を使って最終作品につなげるのかという自分自身の基本的なプロセスや得意なことを創形で見つけていたので、毎回講評でも自信を持ってプレゼン出来、高評価を得ることができました。
また、スカイプ(現在はzoom)を通して自分の住んでいる環境やマテリアルをフルに活かすように的確なアドバイスをもらえます。この経験はイギリスに行ったあと、ロックダウンという限られた環境の中で落ち着いてしっかりとした作品を作ることに役立ちました。2D、3Dと色々な分野の先生からアドバイスがもらえるので、自分の作品に3Dオブジェクトだけではなく、写真やラインドローイングを使ったアプローチを必ず入れるなど、表現やデザインの考え方に幅が広がりました。
*N.SさんはUALのファンデーションに進学された後、現地コロナ禍のロックダウン中に当コースをオンラインで受講し、試験課題、ポートフォリオ制作を経て見事スウェーデンのLinnaeus Universityに合格しました。
「自分の考えをカタチにしていく 」
F.S さん 台湾 National Taipei University of Technology(国立台北科技大学)
他合格校: Shih Chien University (實踐大學)、National Yunlin University of Science & Technology(国立雲林科技大学)
私が志望する大学はどこもポートフォリオの提出が必須でした。しかし、ポートフォリオを作ったことがなくどうしたらいいのか分からなかったため、ここの予備校に通うことにしました。
それまで、日本の美術大学の入学試験のための予備校には通ったことがあります。しかし、そこではデッサンしかやっていませんでした。ですから、ここで作品づくりはとても新鮮でした。そして与えれれた課題から、自ら調べ、それに基づき、作品を作っていくということの楽しさに気づくことができました。
課題の数をこなしていくいくうちにだんだんと自分の考えをカタチにしていくことがわかってくるようになりました。
自分と同じ海外で学ぶことを志す人たちと一緒に作品を作ることは様々な発見があってとても充実した時間でした。また、留学コースの先生方は、私たちのやりたいことの実現のために様々なアドバイスをしてくださいました。
約半年間、ここで学べて本当に良かったと思います。
本当にありがとうございました。
「後悔しないために行動し続ける」
N.Y さん イギリス University of the Arts London, London College of Fashion
他合格校:University for the Creative Arts
創形に入学するまでの経緯
私は、大学3年生の冬、就活真っ最中の時期に、就活を辞めました。興味のあったファッションについて勉強したいと強く思ったからです。今まで受験勉強しか経験してこなかった私にはポートフォリオという単語の意味すら曖昧な中、この創形美術学校を訪ねました。それが、受験の凡そ半年前のことでした。
在学時に感じていたこと、やっていたこと
受験まで時間がない、且つ美術に関する知識が皆無であった私のことを先生方は優しく受け入れてくれました。受験までのスケジュールからやるべきことを逆算し、デッサンや画材の使い方などの基礎から始め、ポートフォリオを制作するときに大切なことを教えて頂きました。受験の3ヶ月ほど前からポートフォリオの制作に取り掛かりました。入学当初は、何をしたらいいのか見当もつかず手の動かなかった私でしたが、その時には自分なりにアプローチ出来るようになっていました。創形では自分のやりたいように伸び伸びとやりながら、しかし分からなければいつでも教えてくれる先生方がいるという自分にとっては最適の環境だったと思います。
合格した今、想うこと
入学前に比べて、圧倒的に画力が上がったり、誰も思いつかないような閃きが生まれるようになったかと聞かれたら、そうではないかもしれません。ただ、確実に自分の表現したいことに対するアプローチの仕方は理解できたと思います。また、無事合格をもらうことができ、今までの自分のやり方や行動が間違っていなかったと証明することができたと思います。そう言った意味で、私は創形を選んだことが正解だったと思えます。制作中に何度も悩み、自信を失くしそうになりましたが、いつも優しく指導してくださった先生方には大変感謝しています。本当にありがとうございました。
「異なる価値観を強みに」
A.Kさん アメリカ CalArts (California Institute of the Arts)
他合格校:Art University Bournemouth, University for the Creative Arts, BathSpa University
私は幼い頃から絵を描いていましたが、まさか自分がそれを仕事として選ぶなど夢にも思っておらず、仕事としての捉え方をむしろ敬遠していました。しかし中学3年のある時ふとアニメーションの世界に惹かれ、ピクサーやディズニーに一番近い大学を探していた時にカルアーツに出会いました。
その対策にと思って創形に通い始めました。通う、といっても関西住まいの私はなかなか東京まで足を運ぶこともできず、その上カルアーツはこれといった傾向のない難関大学でした。加えて私の高校は単なる進学校で、勉強漬けの毎日。美術の専門的な指導は無く、傾向もわからないとなれば絵もポートフォリオも個人で作っていくしかない状況。しかし創形で出会った先生やOB・OG、現役のアーティストの方々の話は他に代えがたく貴重なもので、私の先述したような不安はむしろ強みになることに気がついたのです。傾向がないということは、自分の好きなように制作ができるということ。美術高校ではないということは、それだけ異なる価値観を得られるということ。常に主体的に動き、色んなことを試したその期間は大学のためと言いながら自分の技術の底上げとなりました。
これからカルアーツを目指す人に、まず傾向は気にするべきではないです。今まで合格した人達のポートフォリオを見ても、三者三様で意識しすぎても焦ることになります。次に絵以外の事でも積極的にすること。必ず制作に役に立ちます。ポートフォリオとは受験でなく自己紹介の為という意識を持つこと。合格すれば大学に合っていた、そうでなければ自分には他に求められている場所があるというだけです。自信の持てるような作品ができるよう応援しています。
「理系人間がアートポートフォリオを」
H.Kさん アメリカ Parsons School of Design
他合格校:Politecnico di Milano
私は幼い頃から美術が一番の苦手科目で、コンピュータサイエンスの修士号までとってしまった理系人間です。そのままの流れで、研究者かつ新規事業企画として企業で働いていましたが、社会をより良くする新たな事業を創出するためには、コモデティ化しかかっているMBAを学ぶのではなく、クリエイティビティを磨きたいと考え、海外のアートスクールへの留学を決意しました。
自分の周りはMBA志望者/経験者ばかりで右も左もわからない状態から、この留学コースで準備してアートスクールに留学したという人を見つけ出し、このコースの門を叩きました。私の場合は、ポートフォリオにこれまで取り組んだ研究内容や事業内容を入れるため多くの作品が不要でかつ、時間が非常に限られていたため、受験直前の9月から日曜クラスに3ヶ月通いました。初めの2ヶ月で作品を作り、残り1ヶ月で未完成作品の仕上げと既存のプロジェクトをポートフォリオにまとめる作業を行いました。課題に取り組めた期間は2ヶ月と非常に短かったですが、ドローイング、立体、カラーリング、グループワークなど幅広く経験できたためバランスの良いポートフォリオに仕上げることができました。また、将来ソーシャルイノベーションやサービスデザインを学びたいと考えていたので、社会の問題提起やメッセージ、作品を見る人の体験を意識して課題に取り組みました。絵を描いたことすら殆どない状態から、海外の大学に通用しうるポートフォリオに仕上げることができたのは、海外留学コースでアートやデザインの基礎や考え方を学ぶことができただけでなく、先生方の丁寧なご指導のおかげです。本当にありがとうございました。
「アーティストになる準備」
Y.Gさん イギリス ロンドン大学 Goldsmiths校
他合格校:ロンドン芸術大学 CSM、ボンマス芸術大学、Bath Spa大学
私は高校2年生の1月に海外芸術大学を目指し始めてから創形の土日クラスに通い始めました。
それまで国内の芸術系大学受験に向けてデッサンや平面構成などの実践課題を多くこなしていた私にとって、海外の大学が課すポートフォリオやスケッチブックの準備は未知の領域でした。なによりも、芸術系大学を志す身でありながら、私はまだアートの知識や見方に対する理解が乏しく、アートやデザインが一体どのようなものなのか分かりきっていないまま盲目的に準備をしていました。
しかし、創形で作品制作を続けていくうちに、少しずつファインアートとは一体何を目的として、何を主題として生み出されているのか、デザインとは根本的には何をする分野なのかがわかり始め、9月・10月の受験の時期には自分がどのようなデザイナーを目指したいのかが明確になりました。
創形の先生方は単に作品の欠点を指摘して直させるのではなく、アーティスト・デザイナーとして生徒達がどのような意図や目的をもって作品を制作しているのかを答えさせ、それを最も重視してアドバイスをしてくださいました。その中で私は必然的に、自分がどのような作品が作りたいのかを考えさせられました。
実際の授業はまずクラス全体で統一の課題に取り組むことから始まり、徐々に生徒達が自分で問題提起をし、別々の作品制作を進めるようになっていく流れで、最終的には自分の見せたいポートフォリオを完成させられるよう1年弱が進みました。その中でポートフォリオに足りない作品の補填のためのアドバイスやスケッチブック準備の仕方の指導がありました。それぞれの生徒の目標や熱量に応じて丁寧に先生方が対応してくださる環境は私を第一志望校合格へ導いてくださいました。本当にありがとうございました。
「挑戦し続けることを選ぶ」
K.Mさん オランダ Willem de Kooning Academy
他合格校:イギリス University for the Creative Arts
創形の留学コースに入学したのは社会人5年目の冬、広告会社の営業職として働いていたものの、自分の手で何かを創ることへの憧れがぬぐえず、どうせなら海外で力をつけたいと思い留学を志しました。とは言うものの、美大出身ではない私はアートやデザインの知識・経験がほとんどなく、それこそ鉛筆の削り方からポートフォリオの完成にいたるまで、あらゆるフェーズでサポートしてくれる存在が必要でした。インターネットで「美大留学 予備校」と検索し創形の存在を知り、当時の志望校への合格実績もあることからここでお世話になることに決めました。
入学後は、平日働き、土曜は英語の試験対策、日曜は創形で終日制作、という生活を1年ほど送り、後半は思い切って仕事を辞め、課題やポートフォリオ作成など受験準備に専念しました。
留学コースでの学習で印象的だったのは、制作においての思考プロセスを深く掘り下げることを重視していたことです。それまで、美術作品はアーティストが衝動的につくるものというイメージがありましたが、制作には一種の論理性も必要で、その衝動の根元を突き詰め、リサーチに基づいて試行錯誤を行い、そしてそれを人にもわかりやすく伝える必要があることを学びました。
その中で、自分の力量不足を痛感し、情熱をかける先は本当にここなのかと悩んだことも多くあります。それでも挑戦し続けることを選び、最終的に合格を勝ち取れたのは、私と同じように美大留学を目指す社会人の仲間、若いのに考えや技術をしっかり持った高校生・大学生のクラスメート、そして何より真剣に寄り添い続けてくださった講師の方々のおかげだと感謝しています。
今後さらに多くの方が、この創形留学コースから世界に雄飛することを願い、また私もその一助となれるよう進学先で一生懸命学び、力をつけていこうと決意しています。
「小さな一歩と大きな現実」
A.Tさん カナダ Emily Carr University of Art and Design
「ポートフォリオに入れる作品ってどんなものなの?」年末には出国予定だというのに、美術経験ゼロの私が留学コースの門を叩いたのは出国の5ヶ月前。それでいてカナダの人気の美大を目指すというのだから、先生方はさぞ途方に暮れたに違いない。私の志望は「デザイン学科」。きっとこんな愚問を抱くのは私だけだったのかもしれないが、当初私は「デザインの学科なのだから、デザイン系の作品だけ入っていればいいんでしょ?」と思っていた。いやいや、美大でしょ? 当然、デッサンとかペインティングとかデザイン以外の基礎技術も必要だよね? ……今となっては赤面ものである。
留学コースの授業は、素材の研究や立体作品、インスタレーションなど本当に幅広い。また、先生方のコンサルティングは的確でスケジューリングから一つひとつの作品に対するアドバイスまで全てが充実していた。提案してもらったカリキュラムをこなしていくだけで、気づけば必要な作品は自動的に揃っていった。
このコースの魅力について、受験に必要な美術作品が用意できることは言うまでもないが、もう一つ大きな魅力があると思う。それは「作品作りが楽しい」と思える授業だということだ。通常のカリキュラム以外に海外の大学の先生を招いて英語でのワークショップや、ドレスアップした外人モデルさんのデッサンをすることもあった。シンプルな気持ちだが、楽しいと思えることは大事だと思う。なぜなら作品を通して作り手の気持ちが相手に伝わるからだ。きっと技術は未熟であっただろう私が大学に認めてもらえた理由は、作品づくりを楽しんだ気持ちが伝わったからだと思う。
留学コースの先生方、ありがとうございました。
「失敗を恐れないように」
S.Mさん イギリス ロンドン芸術大学 LCF
私は、幼い頃から芸術には興味がありましたが、高校生の時に美術系の大学に進学するか、系列校に進学するかという選択を迫られ、将来性や就職のことを考えて系列校に進学しました。授業で与えられたことをこなすことは得意でしたが、発想力がなく自分を表現することが苦手だったことも、芸術の道へ進むことを諦めた要因でもありました。
しかし、諦めきれなかった私は、大学2年生の頃、芸術大学や服飾学校に進学しなかったことを後悔し中退を検討することに。両親との相談の上、まず大学を卒業してから考えることになり、卒業後の海外大学進学を決断しました。創形の海外美術留学準備コースに出会ったのは、1年前ごろです。ポートフォリオの作り方がわからないからという理由で入学しましたが、基礎的なことからワークショップまで様々な事を経験できました。当初は、日頃全く絵を描くことがなく、興味があると言えばファッションやカルチャーのみの文系大学生が、留学準備コースでやっていけるのか不安でした。手を使った作品作り、ドローイングでさえ抵抗があったことを覚えています。しかし、先生方からはこうでなければならないといったルールなどを教わった覚えはなく、こうしてみたらどうかというアドバスを沢山いただき、失敗を恐れないようになっていったと思います。そして、徐々にどのように自分を表現すればいいのか身に付いていくと、自分の得意な分野、不得意な分野もわかるようになり、こんな作品も作ってみたいと意欲が湧いてくるようになりました。作品を作るたびに先生方から意見をいただけたので、視野を広げることができ、また新たな作品を作る意欲になったことも覚えています。大学で専攻していた政治学に絡めた作品を作れたことは大きな成果でした。最終的には3D作品にも取り組み、自分の作品の幅が大きく広がったことも、合格に繋がったと思います。
「日本と海外の美大受験方法の違い」
S.Oさん イギリス ロンドン芸術大学 キャンバーウェル
私は日本の美大を目指し浪人している中で、次第に様々な美術の分野を一通り学び経験してから、自分の進む分野を決めたいと考えるようになりました。そこで、イギリス美大のファウンデーションコースに魅力を感じ、受験することを決意し、留学コースに入りました。
始めは、日本と海外の美大受験方法の違いに戸惑いましたが、傾向や対策、ポートフォリオの作り方について、先生方は的確にかつ丁寧に一から教えてくださいました。次に、このコースで自分の個性を大事にするということを学びました。私はそれまで作品の精度ばかりを求めていました。先生方のアドバイスやクラスメートの個性的な作品に刺激を受け、自分のコンセプトを大切にした作品作りに変わっていけたと思っています。
そして最後に、このコースでは海外美大の先生方を招き、直接ポートフォリオインタビューができる機会がたくさんあります。留学生の場合、インターネット通信を使いインタビューを行われなければならないと聞きました。パソコンの画面越しに自分の作品の良さを伝えることはとても難しいことだと思います。この機会は、私にとってとてもありがたいことでした。このコースに出会えたことで、遠く感じていた海外美大がとても身近なものになりました。
「クラスメイトと切磋琢磨」
M.Hさん アメリカ プラット・インスティチュート
留学コースに通い始めたのは高校三年生になる春の頃でした。それまで本格的に美術を習ったことがなかったので、冬のポートフォリオ提出までに間に合うか不安でしたが、先生方と話しあってどういう方向で進めていかを決めていきました。私はインテリアデザインを専攻したいと決めていたので、普段の日曜日の授業の他に立体的な作品作りにも取り組んでいました。 個人個人のやりたいこと、進みたい方向にそってポートフォリオ制作を授業時間内に行えるところが留学コースの強みだと思います。実際に留学経験のある先生が指導して下さったり、留学中の先輩方々のお話が聞けたことも留学前の励みになりました。他の学校を目指している友達や、全く専攻の違うクラスメイトたちと切磋琢磨できたことはとても良い経験になりました。私自身第一志望の学校に合格することができ、留学コースで過ごした時間は今でも良い思い出です。
合格校:プラット大学 Pratt Institute
「視野が広がる」
M.Sさん イギリス ロンドン芸術大学 キャンバーウェル
私は高校3年の時に、日曜クラスと土日クラスを月によって使い分けながら通学していました。海外留学準備コースの生徒は、それぞれ年齢、目指す大学、やりたいことがバラバラで、色々な考え・夢を持っている方ばかりです。だから、留学前から視野が広がり、多くの刺激を受けることができます。また、そういった生徒が集まる場だからこそ、先生方は臨機応変に対応して下さり、一人一人に対するケアも丁寧です。課題は一応決められていますが、自分でやりたいことがあれば先生方と相談して、別の課題を行うことも可能でした。私も、ポートフォリオを提出する直前には、苦手だったペインティングの課題を重視したり、足りないものや、作品の完成度を上げたりしていました。先生方は、その生徒の特徴、伸ばすべきところ、トレーニングするべきところ、どういった課題が向いているか等、親身に同じ目線に立ちながら、かつ第三者的目線も持ちながら指導して下さいます。
当時、私は私立高校に通っており、土曜日の午前中にも授業があったため、実質休みがなく身体的にも厳しかったことを覚えています。また、周囲は私より先に受験を控えているために、学校は少し緊張した雰囲気でした。でも、海外留学コースでは、試験を受ける時期がばらばらで、のびのびと自分の作品作りに集中できました。生徒も仲が良く、今までに会った事の無いような方が多かったと思います。
一方、難しいのはモチベーションを保ち、自分の基準を高めたままキープすることだと思います。海外大学の試験は、私たちが得られる情報が少なく、そもそもポートフォリオのフォーマットもあってないようなものだったので、試行錯誤しながら取りかかっていました。自分の作品の質を比較する機会もないことが多いので、「どこまで詰めるか」は、本当に自分次第になってくると感じました。
自分に向き合うのは大変なことだと思いますが、このコースでは、親身な先生方、それぞれ高い目標を持つ生徒の皆さんがいて、私は無事に自分の希望する大学に合格できました。本当にありがとうございました。進学先でも、これまで教えて頂いた事を生かしながら頑張っていきます。
「海外で通用するポートフォリオ」
S.Mさん オランダ デザイン・アカデミー・アイントホーフェン
プロダクトデザインを学ぶために、受験の4ヶ月前から週1でポートフォリオ作成を中心にこちらのコースにお世話になりました。
私の場合、美大を卒業後、社会人経験を経ていたためポートフォリオを提出するのに十分な作品はすでにそろっていましたし、すでに自分でポートフォリオを完成させていました。しかし、いざ現地視察で教授にポートフォリオを見せた際、日本で通用していたはずのポートフォリオが海外では通用しませんでした。
その後友人に進められて留学コースに入学。入ってから通用しない原因がはっきりしました、どうやら「プロセス」の捉え方が日本と海外では大きく違ったようです。
日本ではポートフォリオの中で見せなくていいと思っていた過程が海外ではすべて見せることが良しとされていたりしました。
自分に必要なものが明確だったため、短期間で集中的に指導してもらい、不十分だった「思考のプロセスと見せ方」をここでしっかり学ぶことができました。
これは受験ではとどまらず、今後のデザイン活動の中でも活きてくるものだと思うので、かけがえのない学びだったと思います。
また先生方も留学経験者なので、制作以外のことでもお話が聞けたりと、留学コースの経験すべてが留学につながっていました。やっと留学のスタート地点に立てただけですが、これまでの道のりを親身になって指導してくださった先生方に感謝しています。ありがとうございました。
合格校:デザイン・アカデミー・アイントホーフェン Design Academy Eindhoven
「海外で通用する芸術観を」
H.Tさん アメリカ CalArts (California Institute of the Arts)
他合格校:ロンドン芸術大学 CSM
今でこそ留学コースに通う日曜日が楽しみですが、高2の秋に入った頃は、自分の中にあった美術と、海外で通じるアートの価値観の違いにぶち当たって、自分の殻を抜け出すのに随分苦労した覚えがあります。なにしろ私はアニメやイラストなど形の明確で目に易しい絵で育った高校生だったものですから、いわゆるファインアートの多様な世界観は全く見慣れないものでした。けれど先生方の根気強いアドバイスと、欧米各国を目指す先輩方のおかげで見聞が広まり、どの国にどんな大学があるのか、そこでは何が評価されるのか、それに自分の個性を活かしていくにはどうしたらいいのか、など海外留学の相場を覚えるようになっていきました。
セントマのFD用のポートフォリオ作りに専念するようになってからは、行き詰まるたびに教室の奥の資料を漁りにいって、先輩方のポートフォリオを何度も拝んでいました。ポートフォリオも日本と海外ではコンテンツやレイアウトに違いがあって、国ごとにも学校ごとにもそれぞれのテイストがあるということを、実物から学ぶ日々でした。
カルアーツを受ける際はほぼ手探り状態でしたが、先生方に個別課題を用意していただいたり、似た傾向の画集やサイトを親身になって紹介していただいたり、期限ギリギリ諦めかけているところに発破までかけていただいて、あのサポートがなければ提出までこぎ着けなかっただろうと感謝しています。キャラクターアニメーション専攻ですが、ここで培った柔軟な芸術観が合格に導いてくれたのだと思います。
一年半という比較的長い時間お世話になりましたが、自分の進路を定める大事な時期を留学コースで過ごせたことを嬉しく思うと同時に、さらに多くの生徒さんが同じような思い出を抱いてここから世界に旅立たれることを願っています。
「モノの見方」を身につけたい
Y. Fさん イギリス ロンドン芸術大学 (LCC)
高校時代、美大に行きたいという気持ちはあったものの、進学校に通っていたため、周りはみんな国公立の大学へ。私も一般の大学へ入りそのまま広告関係の会社に就職しました。しかし、仕事を通して多くのプロデザイナーと仕事をする中で、やはり自分も「デザイナーの考え方」「モノの見方」を身に着けたいという思いが強くなり、芸術留学を検討。たどり着いたのが「すいどーばた」でした。
初めは自分が本当にやっていけるのか、やっていきたいと思うのか確信はありませんでしたが、それを確かめるためにも、とにかくやってみようと入学を決意。仕事と英語の勉強をしながら毎週末課題を仕上げていくことはハードでしたが、同じような境遇で頑張っている仲間の存在はとても励みになりました。ここでは、作品制作を通して今まで自分の中になかった思考方法、表現手法を一つずつ発掘していった気がします。
美術経験がなかった私が半年でBAに受かるレベルまで成長できたのも、いつも親身に相談に乗ってくださり、自分の受験のように真剣になってポートフォリオチェックをしてくださった先生方のおかげです。個々のレベル、受ける大学によって臨機応変にカリキュラムを変更できるフレキシブルな対応もこの学校ならではではないかと思います。ここから世界へ旅立つ同志がたくさん生まれることを願っています。
合格校:ロンドン芸術大学 London college of communication
「怒濤の半年間」
M.Nさん チェコスロバキア プラハ工芸美術大学
私がチェコの美大を目指すために海外留学コースの門を叩いたのは大学学部4年次の9月のことでした。
当初はBA進学を考えていましたが、お金や時間、言語の制約があることから実現可能性を考えて英語開講のMAコースを受験することにしたのは同年12月のこと。とはいえ大学では人類学を専攻していてアート分野の基礎力もなくポートフォリオに載せられる作品もほぼゼロからのスタートだったので不安が多くありました。
最初の頃は、美術予備校に「通っている」ということに満足していて、主体的に動けていませんでした。そんな中、毎週日曜日に教室に通って先生方にその週の進捗状況を報告するようにしたことで、自然と自分の中で小さな締め切りをいくつも設けることにつながり、着実に準備を進めることができました。
必要に応じて、すいどーばたの他のコースにも参加し自分の強化したい分野を学ぶことができるところも海外留学コースの魅力だと思います。私の場合は、基礎科と先端芸術表現科の授業にも参加して苦手なデッサンやインターメディア科に特化している講習を受けていました。
海外留学コースでは毎週カリキュラムに沿って4つの分野を学ぶという筋トレはできますが、いつ、どんな大学を受験したいのか、そのためにはどんな準備が必要なのかといった出願への助走は自分で始める必要があります。
ここで先生方は、熱心に伴走をしてくださるので手厚いサポートを受けることができます。クラスの人たちはグループワークをきっかけによく話すようになる人もいれば、お互い尊重し合いつつほどよい距離を保って接する人もいて、この個々が独立して存在している環境が私には居心地が良かったです。
合格校:プラハ工芸美術大学 Academy of Arts, Architecture, and Design in Prague (UMPRUM)
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