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PRODUCER'S SHOW


 こんにちは、Tこと、鳥海です。もう講師紹介にも本名でちゃっているので、鳥海でいいですよね…?はい、そうなんです、あの声優さんと同じ苗字なんです。血は繋がってませんが、光栄なことです。

さて今回は、またしてもとうの昔のイベントなんですが、Producer’s Showというものについてレポートしたいと思います!これはですね、カルアーツのアニメ科生の夢の舞台といいますか、その年の全学年のフィルムの中から20作品ぐらいが選ばれて、西海岸の主なスタジオやアニメ業界関係者を招いて上映するという、伊達にディズニーさん創設してないなってスケールのイベントです(笑)それより2週間前にはOpen Showというものがあり、これはその年のアニメーション作品をとにかく全部一気に学校のホールで上映して、皆でワアワア拍手喝采しあいながら、多少アルコールも入れながら楽しく鑑賞したんですが、今度のはもっとフォーマルで、会場も校内ではなくウエストハリウッドのDirecters Guild of Americaのシアターを貸し切ってますし、もれなく全員招かれる学生たちも割とフォーマルにドレスアップして参加します。色んなスタジオが来ていて、自分たちも柄にも無くドレスアップして…ってもうそれだけでワクワクするイベントだったのですが、今回大変幸運な事に私の作品も上映作品の一つに選ばれたのでもうこの緊張と興奮はもう…その日が近づくのを指折り数えるのすら楽しかったです。


当日、ショーの開始は夜7時でしたが、張り切っていた一年生たちはほとんどが5時前には会場入りしてまして(早すぎて一旦カフェとかで時間潰さないといけないくらいだったのですが)、まだ誰もいない事だし、ちょっと会場を覗いてみました。そしたらすごいすごい、予約席に既に名前が貼られているのですが、ディズニー、ピクサー、ドリームワークス、カートゥーンネットワーク、ブリザード…蒼々たるスタジオ名が会場の中央を陣取っていていました。スタジオ名だけでなく名指しの席もあって、Glen Keaneさんのお名前も見かけました、残念ながら当日ご本人をお見かけする事はなかったのですが。それからワコムも来てましたね、当然ですよね、ワコム無しでは私たちのどの作品も完成していないのですから、ワコム様様です m(__)m


しばらくして先輩たちが到着して、もう普段の姿はパーカーにゆるいジーンズが殆どの先輩方が今日ばかりはシャレたスーツや大人っぽいワンピースを着こなしているわけですからもうそれだけで面白かったですね。皆ショーのために伸び放題の髪や髭は整えてちゃんと人間に戻ってますし、かっこよかったですね。そのうちに段々知らない大人が増えてきたと思ったらどうやらスタジオ関係者の方々が到着してきたようです。もっとも、別に”ピクサー”とか”カートゥーンネットワーク”とか名札を胸につけてくれているわけではないので誰が誰かも分からず。あのおじさんすごいオシャレだよね、きっと偉い人だよね、みたいな憶測を言い合いながら開場を待ってました。

しかしここはさすがアメリカ。こういう開場で一列に並ぶ、みたいな習慣がないですし、そもそも主催者側もおおざっぱに右と左に分ける程度でまともに並ばせる気がないですし、学生も大人もごっちゃに入り交じってドアが開くのを待ってました。強いていうならチケットの色が違う人は優先的に入場できたので、私も一応上映作品の制作者ということで優先的に入ったはいいのですが、友達とはぐれたり空席が見つけられなかったりで、やっと落ち着いて座るまでがやたら疲れました、来年はもっと賢く席を探そう…。


そんなかんじで1時間少しの上映は終わり、後はエントランスでレセプションという事で、フィンガーフードをつまみながらの色んな人との社交タイムになったわけなのですが、私は実はそのさらに後にもうひとつビッグなイベントが待ってまして、ピクサー主催の特別レセプションに呼んでいただいたんです。それも最新作”Inside Out”の監督のPete Docterさんがホストということで、意地でなんとか友を頼って帰りの車をとりつけて、ドキドキしながらそちらの会場に向ったんですよ。そしたらなんと、会場がクラブで。つまり、入場には年齢制限があるんですよ(笑)20歳以下、もしくは提示できるIDが無い人は、狭めてある入り口に仁王立ちしている強面のおっちゃんが入れてくれません。招待状をもらったのに聞いてないよっ!と、ズンズンとビートの響いてくるクラブの入り口で、若すぎたか身元の証明できなかった学生が立ち往生になって困り果てていたその時、なんとピート監督ご本人が到着されました。

事情を聞いた監督は「じゃあ皆でカフェに行こう」と、なんと寛大な事に哀れな学生を引き連れて年齢制限のないカフェに連れて行ってくれたんです!そこでもうほとんどゼロ距離で監督や関係者の方とお話しする機会を得て、自分にはちょっとtoo muchすぎる刺激でした。監督は上背で彫りの深いお顔のおじさんなのですが、とても優しく気さくな方で、片言の外国人にも辛抱強く色々お話を振ってくださいました…。日本人だと言ったら、「おお、じゃあ君もジブリ行った事ある?」って聞いてくださったのですが・・・いや、たしかにLAと比べればほとんどお隣りさんって言っていいくらいの物理的距離感かもしれませんけど、美術館は行きましたけど、そんなに近くないんですよ現実的な距離は…(汗)けれど監督からはご自分がジブリのスタジオを訪れて宮崎サンや鈴木サンと会った時の貴重なお話をきかせていただいたきました!しかし、やっぱり英語力もそうですけど、こういう、初対面の人とそれなりに話す、または聞く力というものも今後鍛えてかなくちゃなと思い知る体験でした。それは日本語でも同じなんですけれどね。いやあ、学ぶべき事がたくさんです。

初めてのProducer's Showはとにかく刺激的なイベントでしたね。そりゃあもちろん、緊張はしますし英語は相変わらず大変ですし、往復の足をどうにかするのも一苦労でしたが、楽しいだけではなく、これからどんな世界に足を踏み入れていくのか、どんな人がいるのか、どんなスキルが必要になっていくのか、と色々勉強になる一日でした。それにこの一年の集大成的イベントでもあったので、帰り道、車窓を流れる夜のハリウッドのネオンを眺めていると、ああ一年アメリカで大学生やったんだなと、としみじみと感慨に浸っちゃいました。まだやっと1年目が終ったばかりの分際でなにを湿っぽく…ってかんじですが、逆に言えばもうカルアーツ生活の4分の1は終っちゃったわけで、そう思うとぼーっとしてられませんね。2年目をフルに楽しむためにも、日本にいられる間は出来るだけ色々やっときたいものです。

ではまた!

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