• 海外美術留学準備コース

CRUNCH TIME雑記


こんにちは、大変ご無沙汰しています!とうとう日本に戻ってきました!そしてこれからしばらく留学コースで夏限定講師としてお世話になりますのでよろしくお願いします!!

今回は書こう書こうと思ってるうちに月日が経ちもう5月すら終わったわけですが、製作中のアニメ科生の日常をお届けしていこうと思います、いまさら。タイトルの"CRUNCHTIME"とは直訳すると”試練の時”みたいな意味なのですが、向こうでは”制作の佳境、一番忙しい時期”みたいな意味で使われています。瞬く間に過去の記憶になってしまって、なんかちょっと懐かしいくらいです。いつも通りグダグダですが、私たちのささやかな日常をお楽しみください…


1月某日

ストーリーのクラスにてストーリーボードの講評。制作の不安を打ち消すために先生がまたもや体を張った教えを伝授してくれました。fearと書かれたビデオデッキをhard workと書かれたハンマーでぶち壊すという、いつも通りかなりアグレッシブだけど分かりやすい例えでした。

2月某日

今夜もコツコツ作画中。ときどき周りの人が急に立ち上がったり手を振ったりしてますが演技の付け方を練習しているだけなのでスルーし合うのが思いやりです。私も動きの研究のために、色々自分で動きました。深夜2時くらいシンとした廊下を一人カメラ回しながらひたすら走るのはなかなか精神的に応えます…。

ところでご覧の通り、一日の殆どをラボで作業していたわけで、そうすると手と目は忙しいんですけど耳が暇なんですね。なので常にイヤホンで何か聴いてる状態になるんですが、それを3ヶ月続けたわけですから、相当な量のメディアを消化しましたよ。2000曲入ってる自分のiPodは最初の一ヶ月の時点ですでに聞き潰したので、もっと為になるものをとPodcastを漁って、ゲームメタルギアソリッドの監督の小島秀夫さんがやってらっしゃる『ヒデラジ』はほぼ全話聞きましたし、ジブリのプロデューサーの鈴木敏夫さんがやってらっしゃる『ジブリ汗まみれ』は今でも更新のたびにチェックしてるくらいハマりました。

そして最後の佳境一ヶ月を支えてくれたのは声優の神谷浩史さんと小野大輔さんのやっている声優ラジオ『Dear Girl Stories』。もうこれはエンドクレジットにスペシャルサンクスで名前を載せさせていただこうかと真面目に考えていたくらいお世話になりました・・・。

話題がやや逸れましたが、皆さんも何か作業中でしたら少し聞いてみると面白いですよ…ハマりますよ…。

2月某日

夜中の休憩時間、自販機でアイスクリームを買って食べる。ホームランバーみたいなレベルの味だけど、やっぱり夜中のアイスクリームは格別です。ちなみにアイス自販機は中の冷凍庫がガパッと開いて掃除機みたいなアームで吸い上げる構造…もう少し効率の良い設計は無かったのか…




3月某日

ポートフォリオデーが終ったら翌週は春休みです。といってもこちらの休みはたった一週間。それでも家が近い人は実家に戻って束の間の羽伸ばしをするわけですが、居残り留学生組にとっては単に授業のない制作日和。そしてもれなく食堂も閉まって追い打ちをかけてくるので自炊生活に成りますが、でもアジア学生同士でご飯を持ち寄ったりして、なんだかんだ実は食堂より良いものを食べてたり(笑)たまに予告なしにフードトラックが来てたりもしました。学校が静かである意味過ごしやすかったですね。


3月某日

だいたい作画と着彩が仕上がってきた頃。いつも作業の初めと終わりにチェックしていた進行表もだいたい埋まってきましたが、ここからが意外と大変。今まではひたすら作画してるだけで良かったですが、これからは全体を考えてコンポジットを始めないといけません。それから後回しにし続けた背景も一週間で一気に描き上げました。白黒だったからまだ出来たけど、来年は背景さすがに一週間じゃあ無理ですね…。


4月某日

そういえばこの頃『バケモノの子』の最新予告が公開されて話題になってました。いっぽうカルアーツには突如大きなビニールのプレイハウス?が建って、幼稚園児でも来てるのかと思いきや私たち用でした(笑) health&happy day とかいう催しの一環だとか。初めは躊躇してたものの、ちょっとすると大はしゃぎのアニメーターでいっぱいに。はしゃぎすぎて両肘擦りむいたあげく翌日強烈な筋肉痛だったけれど久々の運動とても気持ちよかったです。


4月某日

いよいよ締め切り間近。ラボは3室とも満員になることが多くなり、食事の時間も惜しいからトレーごとラボまで持ってくるものの、中は飲食厳禁なので外の棚まで修羅場がひろがってました。

もう最後は本当に一丸と成ってって感じでしたね。コンポジットがやってもやっても終らなかったり、仕上がったはずのカットに重大なミスを見つけたり、作曲家さんから最終稿がいつになっても上がってこなかったりと、次々に襲いかかる困難を皆で励まし合って乗り切りましたね。最後の仕上げにエンドクレジットを書くのですけど、隣の友達が自分の苗字の綴りを書き間違えてて、しっかりしろーー!!って揺すり起してからかっていたら、ふと見ると自分は苗字どころかファーストネーム間違えてました。笑えないです。でもあとちょっと!あと数時間!!


4月20日!

ついにフィルム完成!!!明け方提出してその後はとうとう勝ち取った安らかな眠りを昼まで貪りました。やっと起きだして食堂に行く途中、終った先輩たちが長い冬眠明けの動物のごとく芝生の上に倒れてるのを見かけました。フィルムが終ったと思うと、世界がまるで違って見えて、そうか春になっていたんだなあと。



振り返れば長いようであっという間な3ヶ月半でした。口を開けば忙しい終らないと泣き言ばかり言ってましたが、なんだかんだそれが楽しかったなと。早くもちょっとあの日々が懐かしいくらいです。Mなんですかね。でもまだ後3回は学校で嫌ってほど堪能できるはずですし、かつこれから生涯ずっとそんな感じになると思うと、ゾクゾクしてきますね(笑)

して、この夏は早くも次の作品の企画を考え始めなくては。やっぱり東京は都会でモノがたくさんあるからアイデアの宝庫なんですけど、実家で3ヶ月以上の夏休みってなると予想通り何も作業が進まないもんですね。やっぱ締め切りって大事だなあ…。

ではまた!

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