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2Dアニメーション

Tです。ここのところカリフォルニアもやっと秋っぽくなってきました。早朝は厚手の上着が必要なくらい寒くなってます。 今日は、実は今まさに始まるところなんですが、2Dアニメーションの授業について少し書きたいと思います。

たぶん一番キャラクターアニメーション科らしい授業です。ひたすら手描きのアニメーションの練習です。ディズニー経験のあるベテランアニメーターの先生による講評で半分、もう半分は次の課題のための参考になるアニメーションや動画で理論を説明してくれる感じです。以上です。

授業中は作業無しでひたすら講評と説明を聞くだけなので、こっちはラクガキしてたり(それが本業ですが)ツイッターいじってたりと、かなりゆるいですね。

これだけで終るのは何なので、今回はここでのアニメーションのやり方を少しご説明したいと思います。知ったかぶって解説してみましたがちゃんと確認しているわけではないので間違っていたらすみません。

まず、使う道具たちですが、アニメ科の生徒にはキューブと呼ばれる作業場があって、ライトテーブル付きのデスクがひとりひとつずつ与えられます。 余談なんですけど、このキューブの席取りが学期のはじめにあったのですが、例によって先着なので、夜通し列に並ぶという謎の伝統があるんです。枕とかお酒とか持ち込みありで、先輩が歓迎の歌を歌ってくれたりしてにぎやかに夜を明かすパジャマパーティみたいな感じでした。

それはともかく、先着順で何を争うのかと言うと、アニメ科は人数が多いので、キューブが本館の中と外のロッジに分かれているんですよ。人によっては静かなロッジが良いっていうひともいるんですけど、当然設備や利便性は本館が勝るので取り合いになります。

で、これがその競争を経て勝ち取った本館内の私のキューブです。

とっちらかってますがこんな感じです。ここで歴代のアニメーターたちの残像を感じながら作品を作っていく、、、のであれば素敵なのですが、昨今はアニメーションもデジタル化が進み、ほとんどの生徒はPCラボに籠って液タブでソフト使って制作しているので、人によってはただの物置みたいになっていたりもして、、、。

それはともかく、ここでどうやってアニメーションをつくるかというと、伝統的な紙を使った描き方は基本は日本のやり方と同じで、タップ(英語ではpeg bar)と呼ばれる道具で用紙を固定しながら、ライトテーブルで前後の絵を透かしつつ、パラパラ指でめくって動きを確認して描いていくという感じです。違いといえば、タップが日本では用紙の上に来ますが、こちらではめくりやすさの関係なのか下にくるようになってます。それでどうやって動きをつけていくかというと、まず最初に全体の流れを掴む動きを描きます。動かすとカクカクしてるけど何をしてるのかは分かる程度に。前にバクスター来校の話の際にも書きましたがそれが”原画”(英語ではkey-frame)になります。そしてその流れがうまくできたら、カクカクしないように原画の間を埋めていきます。それが”動画”(英語ではinbetween)になります。

本当の制作現場などでは原画と動画は描く人が分かれていますが、ここでは全部自分で描いていくので実際のところまだ原画と動画の違いがあんまり分かってません(笑)そうして書いた絵を、専用カメラでスキャンして、ソフトで順に並べて完成です。

現段階ではただ動きの様子を見るだけ(pencil-test)なので、線をキレイにすることもしなくていいからまだ楽ですね。とはいっても液タブでソフトを使って描くことに味を占めてしまうと、膨大な紙との格闘が酷く億劫になるのですが…。PCソフトを使った描き方についてはまた今度書きたいと思います。


先週末はまた父に連れ出してもらってファーマーズマーケットやハンティントンビーチに行ったりして、そういえばカリフォルニアにいたんだなって思い出しました(笑)

普段はバレンシアに、というかカルアーツに閉じ込められているって感覚しかないので。でも、こんな辺鄙な場所(失礼)に大学を建てたウォルトさんの狙いか知りませんけど、外の世界に出た時の感動がすごいんですよ、日頃の刺激が限られているだけに。

子どもがいてご老人がいて、ビルがあってお店があって、昼は街行く人の影が道路に踊って、夜はネオンが賑やかに雑踏を照らして…世界はなんて美しいんだろうってこれ真面目に思うんですよ(笑)こんな状態で日本に帰ったら感動でむせび泣きそうですね。むせび泣ける日が待ち遠しいです。

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